大阪岸和田でプリザーブドフラワー、花束、アレンジメント、ウェルカムブーケなら花むすびにおまかせ

大阪岸和田の花屋さん(フラワーショップ)花むすび

072-431-4587

  • yahoo!ショッピングページ
  • インスタグラム

12.日本社会復帰

-浦島太郎の巻 8年ぶりに帰国しました。4年半のアメリカ花留学から始まって、半年間のヨーロッパでの花屋修行、2年半のマレーシアでのフラワースクール開校と自分にとっては“アッ”という間の8年間でした。10年一昔と言われますが、現代社会において8年は、大昔の感があります。両親は、リタイヤして花屋を閉めていましたし、多くの友達は連絡がつかずに日本に帰国しても何の地盤もなく途方にくれていました。自分の居場所が始めから用意されている訳もなく、英語訛りの変な日本語を喋る日本人の働き口は、なかなか見つかりませんでした。 -本庄修さんとの再会 帰国した1999年のAIFDシンポジュームが、サンフランシスコで行われました。これは、参加するしかない!私にとって第2の故郷、すべての始まりの地であるサンフランシスコに日本で再スタートを切る為に、6年ぶりに渡米しました。ここで運命的な再会でオサムさんと出会い、その後の進路が大きく変わりました。このときはじめてオサムさんのデザインしたシルクフラワーを見ました。これがシルクフラワーかと思うぐらい色も美しく、形も綺麗でした。コンピュータのスキャナーで本物の花びらから色を取るため、本物の花びらと同じ色が布の上に吹き付けられます。これほどのレベルまで来ているのなら、次世代は日本でも需要が伸びるだろうと直感しました。早速、彼の会社である“オサムズクリエイティブライフ”にデザイナー兼雑用係として雇っていただけるようにお願いしました。 -名古屋に引越し オサムさんの会社のある名古屋に引越しです。きめたら即行動で、翌月には、名古屋で働き始めました。100坪ほどある大きな倉庫が、ショールーム兼アトリエです。ショールームには、ウエディングブーケやアレンジメント、ホテルにレンタルする特大のアレンジメント、それに各種のグリーンなどが展示されていました。シルクフラワーですから、フローラナイフをニッパーに、フローラホームを発泡スチロールにという違いはありましたが、デザインやバランス、色合わせなどは、生の花で勉強したことが、そのまま役立ちました。シルクフラワーには、ワイヤーが入っているため、一本づつ溜めてあげて、表情をつけていきます。生花ではできないラインを思いのままに作れる事や、飾る場所を選ばない点で大変装飾には便利です。しっかりシルクフラワーの扱いを勉強して、生花市場でこれを売るために大阪に戻りました。 -ロイヤルオーキッド 大阪に戻っては見たもののブランクの期間が長すぎてどこに売ればいいものやらわかりません。まずは、生花の問屋で早朝のアルバイトです。ロイヤルオーキッドの西田社長のご好意でまずここで働いて、大阪の市場調査や顔見知りの花屋さんを作ってからシルクフラワーを売る事になりました。生花の問屋は、アメリカやオランダで経験したので張り切って店頭で売っていましたが、やはりここは日本、勝手が違います。売っている花も違えば売り方も違います。花のオークションシステムがないアメリカでは、メインの花であるバラ、カーネーションなどは、農家から問屋への委託販売で売られています。日本では、オークションで買われた花が問屋で売られています。そんなこんなで5ヶ月間、大阪での生活にも慣れてきていよいよ「花結び」のオープンです。 -花結びオープン 生花の花市場でシルクフラワーを売る試みは、以前に数社ありましたが、その時点のシルクフラワーのレベルと市場のタイミングでは売れなかったそうです。現在、ホームセンター、コンビニなどが花を売るようになり、花屋の売上は、どんどん落ち込んでいるそうです。日本の花屋も売り上げの20%前後をシルクフラワーのギフト商品で上げているアメリカの花屋のようになる時代が来るだろうと思います。それにタイミングよく、店のオープンに合わせたかのように光触媒塗装のエコフラワー&エコプランツが開発されました。これは、呼吸する人口樹木です。従来の光触媒(光を感じて、悪臭や細菌を吸着分解する技術)と比べて吸着作用のあるアパタイトを被服させることにより強力に悪臭や細菌を吸着分解する優れものエコフラワー&エコプランツです。光触媒の利用で、シルクフラワーも美しさだけでなく、環境にも優しくなりました。どんどん進化していくシルクフラワーです。 -海外で学ぶということ 私にとって、海外で学んだ8年間の経験は、これから生きていく上でかけがえのない財産です。しかし、キャリアアップしても無条件にそれに相当するポストを与えられるわけではありません。たとえば、アメリカではこうしたとか、ヨーロッパではこうすると言うと「ここは日本やでー!そんなこと言うならアメリカへ帰ればー!」とごもっともなアドバイスを頂き、絶句する事もありました。「アッ、その手があったかー!」と切り返せるようになるまで時間もかかりました。みんなとうまくやりながら、海外で学んだことを生かして、自分にしかできないことを生み出してこその存在価値です。これから海外留学を計画されている方、どんどんチャレンジしてください。自分を信じて海外花留学をより実り多い物にしてください。私の経験で答えられる海外花留学についての質問は、お気軽にどうぞ。ご笑覧ありがとうございました。
夢のウェディングブーケレッスン